■散策・02 ◆博物館~豊国神社~六波羅蜜寺

2006/08/10

陶器まつりと六道さん

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五条坂の陶器市、数年行っていない間に随分変わったように思います。

京阪の五条駅から東山通までの五条坂。北側の通は京焼・清水焼の伝承の地で、陶芸作家・窯元・卸店・小売店が今でも軒を並べています。
「六道珍皇寺」にお精霊さんを迎えに行く人々で賑わうこの時期に、いわゆる二級品を陶器市として売り出したのが始まりで、お店の多い北側の通りにテントの店が並んでいました。
いつからか南側の通りに京都以外の地方の陶器のテントが並ぶようになりました。
初日の7日、夜に行ってみて、北側にも地方の陶器のテントがかなり多く並んでいるのに驚きました。「清水焼」の小売店が少なくなっているようで、空いた所に地方の陶器のお店が進出してきたようです。南側の通りはどうなっているのでしょうか?

尚、京都伝統産業の「京焼、清水焼」の陶器市は山科にある清水焼団地にて例年7月に行われます。今年は終わってしまいましたが。詳しいことはここです
「京焼、清水焼」の陶器市はこちらにシフトしてしまったのでしょうか。

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鳥獣戯画のモチーフは私も大好きです。

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京都の人々はお盆の前に、亡くなった人の精霊を迎えに8月7・8・9・10日に『六道さん』と呼ばれている六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)にお参りに行きます。
昔、私も祖母や母に連れられて「六道さん」のお参りに行ったものです。地図です。
お迎えするお精霊さん(おしょらいさん)の数だけ鐘をついてお迎えします、境内で見る地獄絵と大きなえん魔様の像に恐怖を抱き「悪い事をしたら舌を抜かれて地獄に堕ちるんだよ」と戒められたものです。

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西福寺、このお寺の角にも「六道の辻」の石碑があります。
六道とは、仏家のいう地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六種の迷界をいい石標の建つこの場所は、六道の分岐点。この世と、あの世を結ぶ交差点なのです。

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幽霊子育て飴
死後に墓の中で生まれた子供のために、幽霊となった母が毎晩買い求めたという飴。

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六波羅蜜寺、萬燈会。夏の夜に提灯の明かりが優しいです。

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京都のお盆は、お精霊さんがあの世へ戻って行かれるのを大文字焼きでお送りして終わるのです。六道さんと大文字送り火、一体の行事です。

猫の小物に出会うとふと目がいきます。

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2006/06/04

■京都の大仏さん

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特別参観で「修学院離宮」に行った後「二人でどこに行こうか?」私の提案した場所を友人は全部却下。「智積院 豊国神社 方広寺は行った事無い」ということで、私としてはまた智積院とその界隈に、今年になって何度目やら。

博物館の南西の角、三十三間堂の向かいに「大仏前交番」と云うのがあるのをご存知ですか? 場所はここです。 昔は円形でステキな建物でしたのに。

『大仏といえば奈良の大仏が有名ですが、京都にも豊臣秀吉が創建し大仏が安置されていました。
秀吉は天正14年(1586)に奈良東大寺にならって大仏建立を欲し、方広寺の創建を開始。しかし秀吉は金に輝く大仏の完成を見ることなく没し、遺志を継いだ息子の秀頼が慶弔17年(1612)に完成させたものです。
江戸時代の洛中洛外図などを見ると、三十三間堂の横に描かれて、門前には大仏餅を売る店も描かれています。
大仏殿は寛政10年(1786)に消失、その後再建されることはありませんでしたが、現在でも巨大な石垣や梵鐘は残っています』
・・・・・(京都埋蔵文化財研究所、発掘ニュース47より抜粋)・・・・・
1998年博物館内、2000年の豊国神社東隣の大仏殿の発掘がされたようです。
調査で大仏殿基壇と大仏の台座が発見され、これによって奈良大仏よりも大きな大仏が京都に実在したことが実証されました。
「京都の大仏さん」、今は交番に名前を残しています。

↓豊臣家を滅亡に導いた方広寺「国家安康・君臣豊楽」の鐘です。慶長19年(1614)に鋳造されたこの大鐘は、その銘文中の「国家安康・君臣豊楽」の文字を曲解し、徳川家への呪いの文章であるとし、豊臣家討伐への口実に悪用されてしまいます。

「国家安康・君臣豊楽」の文字の部分は白く囲まれています。
先ず天井画の見事さに驚かされます。(自由に見ることが出来ます)。

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豊臣秀吉を祀る豊国神社です。

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■2 散策 博物館~六波羅蜜寺 もあわせて見てください。
豪華な門扉と絵馬(さすが瓢箪です)。

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負の遺産と云える「耳塚」と秀吉のお墓への案内の石碑です。
豊臣秀吉のお墓は妙法院と智積院の間、東山七条。京都女子大学へ続く「女坂」を上り、最後に565段の石段を上りきった阿弥陀ケ峰に葬られています。

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三十三間堂の東の塀が綺麗に塗り直されていました。
智積院の写真はまた後ほど・・・あ~あ写真が一杯たまってます。

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2006/04/28

○大絵巻展 京都博物館

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京都国立博物館、本館、表門、同改札場及び袖塀が「旧帝国京都博物館」として国の重要文化財に指定されています。 ●場所はここです。

「大絵巻展 久しぶりに博物館の催しに行ってみようと思った展覧会です。

日本のアニメが世界の追随を許さないレベルであるという事は、この展覧会を見る限り「日本人のDNAに組み込まれたもの」を確信致しました。

昨日はさほど混んでいるとは思わなかったけれど、
人の頭越しでは絵巻物を見ることが出来ませんので ゆっくりゆっくり進む列に並びました。かなり疲れます。
椅子は部屋の中にはありません。部屋のつなぎ目のところに僅かにあるのみでした。
途中途中にビデオによる説明の場所があり、椅子が並んでいましたので休憩出来ますが、お年よりも多かったので椅子がもっと必要でしょうね。。
私が知っている(私レベルですから少々)有名な絵巻物はほぼ展示されていたようで満足でしたが やっぱり料金が高い、高すぎる。(1300円)
カタログが2200円・・・高い!、でも買っちゃいました(家で待っている母へのお土産です)。だから「お茶」せずに帰って来ました。

博物館の広い敷地にはお茶席も設定されておりました。
つつじ サツキの咲くころに訪れ、噴水、「考える人」の周りでのんびりするのが一番だと思いますが、その頃は人出も多いでしょうね。
博物館所有の品々の常設展も大変重厚です、絵巻展の帰りには是非行かれます様に。

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展覧会の催されている本館から見た西の方向。ここが小高い事が分ります。
左に僅かに京都タワー、正面奥の白い大きな建築物は改修中の東本願寺、
正面真ん中は「考える人」の背中と表門です。サツキが満開ならさぞカラフル。

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常設展の建物から。噴水の池には人懐こい錦鯉がいます。

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修学旅行生もノンビリですが、常設展のみの見学のようです。
レンガ色の建物は「ハイアット リージェンシー」です。

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文化財保存修理所 の手前の八重桜がまだ満開でした。

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入り口は是非「大和大路」側から。ずっといいですよ、それに空いています。
(写真は昨年9月初旬 百日紅の並木道から)

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次回7月15(土)-8月27(日)は「美のかけはし」として、
俵屋宗達筆の「風神雷神図屏風」も登場らしいです。

比叡山山麓の寺院散策は次回になりました。

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2006/02/19

■散策 博物館~六波羅蜜寺

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上は大和大路通りの入り口です。ロダンの「考える人」が正面に見えます。
下は七条通りです。入り口はこの2箇所あります。

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散策地図はこちらです。

Dsc19741a 真夏の博物館の大和大路通りは、色とりどりの見事な百日紅の並木道になります。

並木に沿って広い道を北に上がると
豊臣秀吉の「豊国神社」に出ます。

国立京都博物館から豊国神社、方広寺、六波羅蜜寺へ向かいます。

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さすが千成瓢箪です。

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隣に豊臣氏滅亡のきっかけとなった「国家安康 君臣豊楽」の鐘のお寺
「方広寺」があります。見学自由。

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河井寛次郎記念館、五条通りを越えて、
空也上人の像で教科書でも知られる「六波羅蜜寺」に向かいましょう。

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ここから「建仁寺」に続いて行けます。

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