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2007/10/03

京の滝めぐり1

     京都にはたくさん滝があります。といっても、お寺や神社の境内に
     あるアレです。今まで風景の一部として写真を撮ってきたのですが、
     後で調べるといろんないわれがあるのですね。あらかじめ知って
     いればもっと感慨があったかも知れないのに、などと反省しながら
     お届けします。

     金閣寺 龍門ノ瀧(4月)
     金閣の北側にあり、滝の中央下で「鯉魚石」が滝登りをしています。
     「登竜門」という言葉の由来となった、滝を登った鯉は龍になるとい
     う中国黄河の竜門の故事を表しています。

     Dsc06183a

     11月

     Imi_3574a

     天龍寺にも龍門の滝があります。
     天龍寺十境 曹源池(5月)
     当時開山窓国師(1339年)の作庭にして右手遠景愛宕山、小倉山、
     正面亀山、左手嵐山を借景した池泉回遊式庭園である。正面三
     段の滝組は龍門の瀧と称する。(鯉魚は天に登って龍となるとの譬
     の如く、登龍門は難関を突破して事を成就するの意)、中国唐宋時
     代の枯墨山水画と州浜形の大和絵風との調和に依る秀れたる庭
     園である。

     Dsc26670a

     Img_7502a

     退蔵院(妙心寺塔頭) 余香苑(6月)
     昭和38年(1963年)から3年の月日を費やして造園家の中根金作
     が作庭した昭和を代表する名園で、大刈込みの間から三段落ち
     の滝が流れ落ち,深山の大滝を見るような風情がある。

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     名古會滝跡 大覚寺(7月)
     大沢池は、嵯峨天皇が営んだ離宮嵯峨院の庭園の名残で、中国
     の洞庭湖を模して作られたと伝えられます。池の北東約100mには、
     藤原公任(ふじわらのきんとう)の百人一首(滝の音は、たえて久し
     くなりぬれど、名こそ流れて、なお聞こえけれ)の歌で有名な名古曾
     滝の石組が残っています。

     Imh_1411a

     滝はもうありませんが、伏流水がしみ出て池まで流れています。

     Imh_1408a

     ついでに、滝から大沢池まで続いていた「遣水(やりみず)」について
     平安時代初期には、大きく蛇行しながら滝から池まで続いていた
     素掘りの遣水も、藤原公任が歌に詠んだ頃には滝も涸れ、半ば
     が埋もれてしまいました。そこで伏流水を集めるための方形の石
     組が設けられ、下流部分のみが遣水として再生されます。大沢池
     への注口も景石や玉石を敷いた堰が作られるなど改修されました。
     (石碑から) 下の写真は発掘調査のときのもの

       Imh_1423_yarimizu3

     現在の水の流れは発掘調査にもとづいて再現されたものです。
     源氏物語の舞台ともなった、平安時代の景勝地の面影が、
     1000年の時を越えてよみがえってくるような気がします。

     Imh_1422a 

     いつも見てくださって有り難うございます。

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9 ○○めぐり」カテゴリの記事

コメント

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投稿: 世界一の不動産王 | 2007/10/03 16:15

★世界一の不動産王さん 初めまして♪
コメント有り難うございます。ポチも有り難う御座います。

投稿: りせ | 2007/10/04 11:05

この記事へのコメントは終了しました。

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