舞妓さんのいる風景6 時代祭4
時代祭の舞妓さんも4回目。もううんざりという方もおられると思いますが、
これが最後です。平安時代婦人列は、祇園甲部歌舞会と先斗町お茶屋組合
の舞妓さん、芸妓さんが1年交替で務め、昨年は先斗町でした。今日も列の全
てを紹介します。以下説明は平安神宮のHP。(注・写真2006・時代祭)
巴御前(ともえごぜん)
木曾義仲(きそのよしなか)の寵愛をうけ、義仲が没後は尼になりました。
これは巴の武装を『源平盛衰記』により現したもので、天冠をかぶり鎧を着け
太刀を帯に着けて長刀(なぎなた)を持っています。従者は折烏帽子(おれえ
ぼし)に腹巻を着け小刀を帯び、それぞれ弓と馬杓(ばしゃく)を持つ。
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横笛(よこぶえ)
建礼門院(けんれいもんいん)の雑司(ぞうし)で、滝口時頼と恋におち、
時頼が出家した後、嵯峨に彼を尋ねた時の市女笠に袿(うちき)姿です。
常磐御前(ときわごぜん)
源義朝の夫人で、義朝亡くなった後、三児(牛若・乙若・今若)を連れて
六波羅へ母子の赦免を願い出に向かう時の姿を模したものです。
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紫式部と清少納言
紫式部は藤原宣孝の妻で、上東門院に仕え『源氏物語』の著者。
清少納言は清原元輔の娘で『枕草子』の著者。前者は女官の略装で、後者は
正装女御装束です。
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紀貫之の女(きのつらゆきのむすめ)
貫之は延喜時代の名歌人。村上天皇の時代、清涼殿の梅が枯れ、
その代りに西京から移された梅が、偶然にも枝につけてあった女の歌から
貫之の庭の梅と分ったという古事によるもので、当時の袿(うちき)単小袖
(ひとえこそで)、濃紅の切袴(きりばかま)、手に梅の小枝を持っています。
小野小町
平安時代前期の女流歌人で、六歌仙・三十六歌仙の一人。
出羽国の郡司(ぐんし)小野良貞の娘で、才色兼備の女性です。
服装は平安初期の特殊な姿で、当時の神像を参照して作られた他では
見られない装束です。
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和気広虫(わけのひろむし)
和気清麿呂(わけのきよまろ)公の姉で法均尼(ほうきんに)といい、
慈悲心が深く多くの孤児を養育したことから、孤児院の起源ともいわれて
います。 服装は還俗(げんぞく)した時の姿で、奈良朝の上衣、裙(もすそ)、
帯を着け、比礼(ひれ)をかけ扇(うちわ)を持った姿です。
男女の弧児2名ずつが従っています。
百済王明信(くだらおうみょうしん)
右大臣藤原継縄(つぐただ)の妻で、百済王敬福(きょうふく)の孫、つまり
百済氏族です。桓武天皇の御代に女官長(女官の最高位の従三位)として
仕え、平安京造営を陰から支えた実力者とされています。衣裳は唐衣
(からぎぬー背子)に裳(も)の唐風の装束で、翳(さしは)を手にし、お供に
侍女を従えています。
こちらは芸・舞妓さんではなく、京都地域女性連合会の皆さんです。
時代祭では、このシリーズで紹介した五花街の芸・舞妓さんをはじめと
する方々以外にも、白川女に扮する白川女風俗保存会の皆さん、神饌
(お供えの食物)を献ずる神饌講社列に参列する京都料理組合の料理
人の皆さん、古来から都の警護にあたった南桑田郡(現亀岡市)と船井
郡(八木町)の方々などが、それぞれゆかりの役を務めています。各時代
のきらびやかな衣装とともに、様々な人物に扮する皆さんの活躍に注目
するのも、時代祭の面白さのひとつかも知れません。
◆今年の時代祭(22日)には新しく「室町時代列」が加わるそうです◆
※室町時代列は、足利将軍を中心とした幕府執政列と、風流踊りを舞う
洛中風俗列の計約70人で構成するもので、衣装などの新調に約1億円
かかったとか、 楽しみですね。
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今日の一枚(大原・宝泉院 額縁の庭 11月18日)
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コメント
こんにちは、写真いっぱいありがとうございます。堪能させていただきました。綺麗どころの方が扮装しているので、みんな綺麗!当たり前ですが。室町時代はなかったんですよね。今まで 京都では足利幕府は人気がないとか 衣装を作る予算がないとか言われていると聞いていました。もうすぐ時代祭 ブログ楽しみにしています。
投稿: shimasi | 2007/10/19 13:34
★shimasiさん こんばんは♪
特に女性はやはり着物を着慣れてらっしゃることが一番ですね。立ち居振る舞いも慣れてないと不自然ですしね。
去年の時代祭には私は行ってないのです。京都人はあまり見に行かないもので、もう何十年も見てないのですよ。今年はどうしようかな? 先頭の幕末志士列の「ピーヒャラほっといて」だけは鳥肌が立つほどに好きなのですが。
投稿: りせ | 2007/10/19 22:09