立砂・盛砂3 銀沙灘と向月台
今日は銀閣寺の銀沙灘(きんしゃだん)と向月台です。まずは、
6月と12月雪の日の写真から(他の写真も同じ)。向こうの建物が
銀閣(観音殿)です。
銀閣寺のHPの説明を見てみましょう。
「方丈前には白砂を段形に盛り上げた銀沙灘や円錐台形の向月台
があります。銀沙灘は月の光を反射させるためとか
向月台はこの上に坐って東山に昇る月を待ったものだとかの俗説
がありますが、
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これら二つの砂盛りも室町時代まではとうてい溯り得ず、近世以後
の発想ではないかと思われます。しかしこのような奇想天外な行き
方は独創的で他に例がないでしょう。」
要するに、何のためなのかはっきり書いていません。ちなみに、
灘とは、大海原を意味し中国の西湖を模しているとのことです。
砂は、比叡山の一画から採れる白川砂とよばれ、花崗岩が風化し
たものです。京都の寺社の庭や立砂に使われています。上の写真
をよく見ると2種類の砂を交互に盛ってあるようです。
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横から見ても2種類の砂の層になっています。白いのは雪。
ところで、慈照寺の観音殿が銀閣と呼ばれるようになったのは、江戸
時代に銀沙灘が造られた後だそうです。詳しい経緯は諸説ありますが、
「銀閣寺」という名がこの銀沙灘と関係があることは確かなようです。
オマケに、ライブカメラで偶然見つけた向月台の補修風景(2月)です。
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今日の一枚(勝持寺 12月2日)
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