京の滝めぐり5 修行の滝
京の滝めぐりの5回目は修行の滝です。いずれも山の水を導水している
人工的な「打たせ」ですが、それぞれ修行に使われていたようです。
巖門の瀧(岩戸の瀧・常富光出の瀧)、岩戸妙見宮(光悦寺の前)
当山の裏山約六百メート米の地に巌門(石門)と呼ばれる霊巌がある。
この地に霊水があり、霊巌の下に名瀧が存していた。開山日任上人、
その聖水を当山に導き『巌門の瀧』を開き、爾来尊厳極まりのない神秘
なるお瀧として、代々にわたって真摯なる修行者、不思議の利益を被る。
近年、荒廃していたが妙見宮神前のお池とともに、大修理をした。
なお、入瀧修行者は必ず住職の許可を得ること(駒札より)。
醍醐寺 不動の滝
修行の滝の多くは「不動の滝」と呼ばれたり、不動明王(密教の根本
尊の大日如来の化身)をおまつりしています。この滝は醍醐寺の南東
の女人堂から上醍醐寺に登る参道の途中にあります。滝の前に不動
明王のお堂が立てられています。
常寂光寺 この滝の名前や由緒は分かりませんでしたが、滝口
の様子からやはり「修行の滝」であると思われます。
山科聖天(双林院) 不動の滝
境内の奥にあり、滝口に不動明王をおまつりしています。ちなみ聖天
さんは、十一面観音と大日如来の化身といわれています。
鞍馬寺 魔王の滝
鬼一法眼は牛若丸に「六韜三略」の兵法を授けた武芸の達人といわれ
ていますが、その鬼一法眼社の横に魔王の滝があります。この一帯は
牛若丸の修行の地といわれています。
崖の上の社には魔王尊石像が収められてます。現在は、落石の
危険のため、近寄らないようにという注意書きがあります。
狸谷不動院 宮本武蔵修行の滝 右の社の奥にあります。
慶長9年(1605)時の剣豪宮本武蔵が吉岡清十郎一門数十人を迎えて、
山麓「下り松」で決闘を約した。生死の関頭に立たされた時、このお滝に
うたれ修行熟祷の末、武蔵はついに不動尊の右手に持する、降魔の利
剣の極意を感得した。
敵への憎悪ではなく、己れの恐怖、煩悩に打ち克った事を悟ったの
である。自信を得た武蔵は、悠然と山を下り吉岡一門を一撃のもとに
たおした。現在は、沐浴はできないが、己の煩悩を洗い浄めるお滝
である。身、口、意を浄化して、不動の活力を授かろう(駒札より)。
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今日の一枚(鞍馬 由岐神社、11月23日)
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