▼重森三玲の庭

2007/01/26

東福寺 方丈庭園

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「京都を歩くアルバム」をブログで開設して一年たちました。
皆様、今日も見てくださって有り難うございますm(_ _)m

今日はパンパカパ~ンと「祝一周年記念日に「私の好きな庭園巡り」を記事にしようかと、いろいろ見ていたら・・・ナント「東福寺」をほとんど載せてないのに気が付きました。これは大変です。ということで急遽・・・東福寺に決定。「な~んだ普通じゃないの」と言うことです。一周年は厳密には明日なのかな? 

「東福寺 方丈庭園」です。 東福寺の公式サイトです。
方丈庭園は1938年(昭和13)、重森三玲氏によって作庭されました。
釈迦成道を表現し、八相の庭と命名され、近代禅宗庭園の代表として広く世界各国に紹介されています。(重森三玲氏邸はこちら

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右は「方丈 東庭」
北斗の庭といわれ、柱石の余材を利用して北斗七星を構成している。

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方丈南庭

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方丈正面の南庭
210坪(693平方メートル)、東西に細長い地割に、蓬莢・方丈・瀛洲(えいじゅう)、壺梁(こうりょう)の四島に見立てた巨石と、砂紋による荒海の表現に加え、西方に五山を築山として大和絵風にあらわし、神仙境を表現しています。
鎌倉時代の質実剛健な風格を基調に、近代芸術の抽象的構成をとり込んだ枯山水式庭園です。 (公式サイトより)

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感じ方は人それぞれだと思いますので、言葉は邪魔になるかと。出来るだけ綺麗な構図で表現できれば良いなあと思っています。

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方丈西庭 西庭は「井田市松」の庭。
さつきの刈込みと砂地が大きく市松模様に入っています。

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市松模様は古くてモダンですね。

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方丈北庭(裏庭)
市松の庭は、作庭以前に南の御下賜門内に敷かれていた石を市松模様に配したもので、通天紅葉の錦織りなす景観を借り、サツキの丸刈り、苔地の妙が調和するという、南庭とは逆に色彩感あふれる空間となっています。

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コメントをよくくださるきこさんが先日行って来られて「苔が伸びすぎて盛り上がって石が見えなくなっていた」と仰ってました。

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写真が多目になりました。

今日は東福寺の方丈庭園だけ、その他の伽藍はまた次の機会にして明日は「お気に入りの庭園巡り」の予定です、これこそ一周年記念です。

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どうして模様をつけるのだろうか?交わりもとても綺麗。

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2006/12/20

重森三玲作庭の龍吟庵

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東福寺 塔頭 龍吟庵 (りょうぎんあん)
東福寺本坊 庫裏の背後、偃月橋を渡ったところの山裾の平坦地に位置する塔頭で、東福寺三世・南禅寺開山である無関普門(仏心大明国師)の塔所(墓所)として、入寂直前に創建された。

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偃月橋

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庭園は方丈を囲んで東西南の三ヶ所からなり、三庭とも重森三玲氏の作庭。

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東庭は「不離の庭」と呼ばれ、
鞍馬の赤石を砕いたものを敷き、中央に長石を臥せ、その前後に白黒の二石を配置している。

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国師が幼少の頃、熱病にかかって山中に捨てられた時、二頭の犬が国師の身を狼の襲撃から守ったという故事にならったもの。

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南庭 方丈正面
白砂敷き、一本一草も用いず。竹垣には稲妻が。

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方丈 (国宝 室町時代) 現存最古の方丈建築とされる。

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西庭
寺名に因んで龍が海中から黒雲を得て昇天する姿を石組みによって構成した枯山水庭園。 所々に出ている石は雲間から出ている龍の体。

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青石による龍頭を中央に配し、左右は角。

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白砂と黒砂は雲、

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竹垣は稲妻。

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この日、東福寺通天橋の紅葉はかなり葉を落としていました。

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2006/10/07

松尾大社 Ⅱ 永遠のモダンの庭

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松尾大社の「松風苑」は、昭和50年(1975)に昭和を代表する作庭家、重森三玲(しげもりみれい)の設計によって作庭されたもので、彼の絶作でもある。
三庭からなり用いられた200余個の石は徳島県吉野川の青石(緑泥片岩)です。

重森三玲(1896-1975)の代表作は「東福寺」方丈庭園、開山堂庭園、東福寺塔頭の霊雲院、芬陀院、龍吟庵、光明院。大徳寺塔頭の瑞峯院。松尾大社庭園。
重森三玲邸を訪ねたブログ「モダン山水の庭」はこちら(写真追加)。 (シャープのCM・アクオスで有名になりました) 重森三玲、及び重森三玲邸に付いてはこちら

「曲水の庭」(平安風)
松尾大社の最も栄えた平安期を表現、お手洗川の清水は七曲がりして丘麓を洗い、丘上には青石が点在してこれを見下ろす。
曲水の水、サツキ、洲浜の緑泥片岩など単純な構成ながらも配色にこだわっている。

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   「即興の庭」(当初なかった空間に即興で作った庭)

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「上古の庭」
松尾山中の「磐座」(日本庭園の原初形態で、御神体とした石)に因んで作られたもので、神を表徴する巨石を囲む岩石郡は森厳味溢れ、地上一面に植えられた丹波笹は高山の趣を表す。

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「蓬莱の庭」(鎌倉風) TOPの写真も。
曲水の庭、上古の庭からは離れ楼門横の茶店の裏にあります。
蓬莱の島とは昔、中国の人が東海中に不老不死の島があると考えた島です。
岩の間から噴出する水が鶴形の池に注ぐところ、多くの島が点在し、周囲を回遊しながら眺めると仙境に遊ぶ感がするという 池泉庭園。
(三玲が池の形を支持し、その後長男の完途が遺志を継いで完成させた)

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池の中にも

亀がいます。

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私の感じたことは、
周囲の建物による圧迫感もあり、庭園が少し狭いと感じました。
建物が木造ではなく、鉄筋コンクリート造であることが理由かも知れません。
巨石が固められているのは当然ですが、洲浜も小石がコンクリートで固められており 今まで見てきた庭園とは全く違うものです。
私の感覚は過去の庭園の概念に囚われていて、これが「モダン庭園」なのかも知れません。

これだけ多くの石の強さに感激いたしました。丁度前を行くグループの方を率いておられたのが三玲さんのお弟子さんのようで、当時の石を運ぶ苦労をされておりました。

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曲水の庭、磐座の庭を回った最後に霊亀の滝、亀の井があります、猪の罠も。

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昨夜は中秋の名月、雲の間から僅かに見えたお月様。
つきづきに つき見るつきは多けれど つき見るつきは このつきの 月

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2006/06/23

モダン山水の庭 重森三玲庭園美術館

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シャープの液晶テレビ・アクオスのCM(吉永小百合出演)「モダン山水の庭」で一部の人に知られるようになった「重森三玲邸の庭」。重森三玲庭園美術館

重森三玲旧宅は、吉田神社の社家として名高い鈴鹿家の所有だったものを、昭和18年(1943)に東福寺方丈庭園などの作庭で知られる重森三玲が譲り受けた。
現在の重森三玲宅は本宅、書院など江戸期の建物の他 三玲が新たに設計して建てさせた二つの茶席と書院前庭園、茶庭、坪庭が作られている。

玄関・門と書院奥の天井です。

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重森三玲旧宅は「招喜庵(主屋・本宅部)」と「重森三玲庭園美術館(書院・庭園部)」という二つの独立した文化施設です。年に数回、双方で共催事業を開催する予定で、第一回目が今秋10月の企画展です。
今は書院、前庭園、茶席の予約見学が出来ます。
詳しいことはこのホームページです。 地図はここです。入って見ましょう。

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書院内側からお庭です。アクオスのCMでお馴染み。

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書院内部です。

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ここでお話を伺いました。

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茶席。(掛け軸が正面にある写真は上手く撮れておらず残念です)。

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桟、簾など素敵です。

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襖・・・モダンですね。

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釘隠しと紫陽花の魔除け。(魔除けじゃなかったかな?)

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茶席前の庭園です。

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雨に濡れた石が色を濃くしています。

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梅雨の時期に、濡れた石と緑の美しい庭は素敵です。

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重森三玲(しげもりみれい)(1896-1975)の代表作は「東福寺」方丈庭園、開山堂庭園、東福寺塔頭の霊雲院、芬陀院、龍吟庵、光明院。
大徳寺塔頭の瑞峯院。松尾大社庭園。などです。

サイトのスライドショー「庭園その1」に東福寺方丈庭園、開山堂庭園、東福寺塔頭の霊雲院、芬陀院、及び大徳寺塔頭の瑞峯院があります。是非見てください。
三玲の作風は、力強い石組みとモダンな苔の地割りで構成される枯山水庭園。
(以上、頂いた資料より抜粋)。

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お抹茶の接待を受けながら、三玲のお孫さんで重森三明さんの説明をいただき、落ち着いたひとときを楽しみました。
後で重森三明氏が著名な美術家でいらっしゃることをネットで知りました。丁寧な説明、及び私の稚拙な質問にも親切にお答えいただきました。
有り難うございました。

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重森三玲旧宅の書院・庭園部は「重森三玲庭園美術館」として公開しております。
 タイトルも「重森三玲庭園美術館」に変更しました。

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